今回の気になることは「米国利下げの波及効果、マネーの行方は?」です
米国FRBは景気減速懸念を踏まえて、リーマンショック以来となる利下げを
19年内に1~2回行うことを市場は見込んでいます
利下げにより、景気は力強さを戻すのか、波及効果、マネーの行方はどこか?
見通しを立てて、今後の投資戦略を考えましょう
1.米国FRBの利下げ
FRBは、景気減速懸念を踏まえて、政策金利を下げて、マネーの流動性を高めて
景気にアクセルをかけます
この米国の金融緩和への大転換は、米国のみならず全世界グローバルに波及効果を
もたらすでしょう
2.米国での波及効果、マネーの行方
利下げによる米国内での波及効果は、ハイリスク資産に流れていきます
まずは、現金・債券から株式へ流れます
米国株はすでに史上最高値を更新している中ですが、PERから割高感はなく、
金融相場の強気シグナルが点灯しさらに高値を更新していくでしょう
特に、近年、米国株式市場を牽引してきたハイテク銘柄が主力のナスダック、
中小型株にマネーが流れると予想されます
高利回りの不動産・リートにもマネーが流れ、力強さを増すでしょう
3.新興国への波及効果、マネーの行方
リーマンショック直後の大幅金融緩和は、新興国ブームと言われる大規模なマネーが
ハイリターンを求めて新興国に流れました
それが、米国の利上げにより新興国から米国にマネーが巻き戻しされて、
新興国市場は停滞をしています
今回の利下げにより、再び新興国にマネーが流れます
新興国のリスクは、政治や経済基盤の不確実性なので、しっかりと見定める必要が
ありますね ⇒ インド・アセアン?
4.中国への波及効果、マネーの行方
中国は、米中貿易戦争の真っ最中なので、この行方次第なのは、大方の見方通りです
米中貿易戦争や中国の債務問題は、深刻な悪材料ですが、市場がリスクを共有して
いるし、超強力な習近平体制下で中国が何らかの解決策を歩むと読めば、
米国に次ぐ巨大市場で成長率の高い中国にマネーが流れるのは必然性があると
思います
5.日本への波及効果、マネーの行方
我が国、日本は、日本株の売買金額の6-7割は外国人投資家が占めており、
外国人からどう見られているかの視点を持つ必要があります
日本株は、中国の景気減速や消費増税が重しとなり、停滞しています
日銀の金融緩和がさらにできることは限られているので、財政刺激策による
公共投資・内需銘柄にマネーが流れると思います
今後、金融相場が始まり米国株が本格上昇し、続いて中国株が本格反転すると、
やっと日本株に強気シグナルが点灯し、本格上昇に転換すると思われます
6.利下げのリスク
利下げによる金融大相場が始まります、今が大転換点です
繰り返される歴史を紐解くと株価上昇が期待されます、しかしリスクはあります
米中通商協議や米大統領選挙・トランプ大統領の言動、そして誰も予想することが
でず突然起こるバブル崩壊です...
過去から学び、今に当てはまらないことを見極めて、未来を創造する
長期目線で投資戦略を立てて、今の投資行動につなげましょう
7.まとめ
・米国FRBの利下げにより、金融大相場が始まる大転換点
・ハイリスク資産にマネーが流れる
・米国:ハイテク株、ナスダック、中小型銘柄が狙い目
・新興国:政治、経済基盤がしっかりしている国に期待(インド・アセアン?)
・中国:米中貿易戦争、債務問題をうまく乗り切るか注視
・日本:米国、中国に続き、遅れて株価上昇するでしょう
・リスク、避けられないバブル崩壊を織り込み、長期目線の投資戦略を立てて、
今の投資行動につなげましょう
自分の将来に向かって、リスクとリターン、時間軸を考えて行動しよう
投資は自己責任で、よりよい資産運用を!!
本件、少しでも参考になれば幸いです
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