今日の気になることは「米国債長期金利低下により長短金利差逆転!!景気後退の予兆は本当か?嘘か?」です
1. 長短金利差 逆転!!
5/28の米国債券市場で10年金利は2.26%と2017年9月以来、
1年8カ月ぶりの水準に低下した
米財務省短期証券(TB)3カ月物との金利差は▲8.8bpに拡大し、
リーマンショック直前の2007年8月以来の水準となった
2.長短金利差の推移
国債の長期金利-短期金利の差がマイナスになると景気後退の予兆と言われる
通常、長期金利は短期金利よりも時間リスク分高くなる
景気上昇に伴い短期金利が上昇してひと息つき、好景気の末期に長期金利が
将来不安を察知して低下して、金利差が逆転する(長期-短期の金利差が
マイナス)
過去の1994年以降の長短金利差を見ると、ITバブル崩壊時期2000年頃、
リーマンショック2008年頃の大きな景気後退局面に金利差が逆転している
これを当てはめると、現在金利差が逆転しているので、景気後退の予兆ではないか
と、市場は疑心暗鬼になっています
3.景気後退の予兆は本当?嘘?
本当に歴史は繰り返すと見て、景気後退を予測する一説と、新しい時代で過去の
歴史は参考にならないという一説があります
後者の考えについては、いろいろな考え方がありますが、一つは、過去に比べて
歴史的な大幅な金融緩和や低インフレ化が進み、長期金利の絶対値レベルの推移
を見ても、低下が進んでいることがわかります
また、現在はインターネット、スマホの汎用化が進み、株式投資環境として
グローバルでこの長短金利差の逆転を共有している、つまり織り込んでいるのが、
過去と大きく違うところです
現在は、社会構造が変化しています
低インフレが常態かすると、長短金利差がゼロ付近のプラスマイナスを行ったり
来たりする状態が続く可能性もあります
いつまでも景気後退にならないというわけではなく、皆が慣れた頃にドカンと、
後ろから不意打ちされて景気後退がやってくることもあるでしょう
いずれにしても、景気後退はいつ来るかその起点予測は困難なので、極端に全部
現金化するような投資行動は、機会損失になるので、常にリスク許容範囲を
見極めて資産運用の投資を継続していきましょう
4.まとめ
・米国債の長短金利差が逆転
・過去2回の大きな景気後退直前に長短金利差が逆転している
・過去2回と低インフレ化、株式投資環境のグローバル化・インターネット、
スマホの汎用化などが進み、社会構造が変化している
・景気後退の起点は予測は困難なので、機会損失にならないように常にリスク
許容範囲を見極めて、資産運用の投資を継続していきまよう
自分の将来に向かって、リスクとリターン、時間軸を考えて行動しよう
投資は自己責任で、よりよい資産運用を!!
本件、少しでも参考になれば幸いです
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